「夜勤って大変そう…」「体調崩さないの?」
介護職をしていると、こんなふうに聞かれることがあります。
確かに夜勤の仕事は大変なこともあります。でも、だからこそ見える景色や感じられるやりがいもあるんです。
今回は、夜勤の働き方、メリット・デメリット、体験談も交えて、ありのままにお話ししていきます。
■ 夜勤の主な仕事内容は?

夜勤といっても、ただ起きてるだけじゃありません。
実際の夜勤中の流れをざっくり紹介すると、こんな感じです。
筆者の職場の場合
- 夜間巡回(1時間おきに見回り)
- トイレ誘導、オムツ交換
- 記録業務(申し送りやバイタル記入)
- 早朝の起床介助、洗面・着替え・朝食準備
静かな夜の中、ナースコールが鳴れば駆けつけ、急変があれば医療連携。緊張感は常にあります。
皆さん寝ているわけではありません。筆者の今までの夜勤の中では、眠れない入居者さんには、一緒におやつを食べたり、散歩をするなどと眠くなるまで一緒に過ごしていました。(今は皆さん寝ていることが多いです)
■ 夜勤のシフトってどうなってるの?
施設によって違いはありますが、代表的なのは以下の2パターンです。
◆ 2交替制
- 16:30~翌9:30(仮眠2〜3時間あり)
勤務時間は長いけれど、出勤日数は少なめ。
“夜勤明け+次の日休み”が基本で、まとまった自由時間がとれるのが利点。
◆ 3交替制
- 例)22:00~翌7:00
筆者はこちらの勤務時間です。
8時間勤務で夜間に特化。生活リズムが保ちやすいけど、日勤と混在するとちょっと大変。
個人的には、2交替のほうが休み感は強いけど、身体の負担は大きめ。
どちらが合うかは本当に人それぞれです。
■ 夜勤のいいところ(筆者のホンネ)
実際に夜勤をやってみて、「これはいいな」と思った点を正直に書いてみます。
✅ 夜勤手当がうれしい
やっぱり金銭的には大きいです。
1回あたり5,000円〜10,000円。月に5〜6回やれば、結構なプラスに。
✅ 静かな時間に集中できる
夜は基本的に静か。記録もはかどるし、日勤のようなバタバタ感がないのはありがたいです。
たまーにイレギュラーはありますけど・・・。
ご利用者さんとしっかり向き合える場面も多いんですよね。
「いつもありがとうね」と夜中にぽそっと言われたときは、本当に報われた気持ちになりました。
✅ 明けの日の“自由”
夜勤明けって、昼間がまるっと自分の時間になるんです。
映画観に行ったり、役所の手続きしたり、空いてる時間を有効に使えるのは、結構ありがたい。
ちなみに筆者は、夜勤明けには温泉でゆっくり体を癒します♨
■ 正直しんどい部分もある…
とはいえ、夜勤のお仕事は良いことばかりじゃありません。
夜勤の「これしんどい…」と思うこともちゃんとお伝えしておきます。
⚠️ 生活リズムが乱れる
これはもう定番中の定番ですね。
夜勤明けって変なテンションになるし、眠れないときは本当に辛い…。
年齢を重ねると、回復にも時間がかかるようになります。
⚠️ 緊急時のプレッシャー
夜は人手が少ない。看護師さんがいない時間もあります。
何かあったとき、自分の判断が求められる場面が多くて、胃がキリキリすることも。
⚠️ 仮眠がとれないことも
「仮眠あり」と書いてあっても、現場は人間。
ナースコールが続けば、仮眠どころじゃありません。
ナースコールが鳴ると即駆け付けないといけないことも・・・。
眠気と闘いながらの記録は、本当に地獄。
仮眠が取れないときは、ストレッチや体を動かしたりして体に喝を入れてます(/・ω・)/
■ 夜勤専従という働き方もある
最近は、「夜勤だけやります」っていう“夜勤専従”の求人も増えてます。
収入面では月給25〜30万円くらいが目安。
日中に家のことをしたい方、子どもが大きくなった人、Wワーク希望の人にも選ばれています。
ただし、夜勤専門だからこその孤独感もあるので、向き不向きは要チェックですね。
ちなみに筆者は、夜勤専従はやりたくないです。理由は簡単!!
“入居者さんと会話やふれあう機会がなくなってしまうから”
■ 夜勤を選ぶときに大事なこと
自分の経験から、夜勤をやる・やらないを決める際に気をつけたいポイントをいくつか挙げてみます。
- ✅ 夜勤手当はしっかりついてるか?
- ✅ 1人体制か?2人体制か?
- ✅ シフトは2交替?3交替?生活と合う?
- ✅ 仮眠時間は取れる環境?
「夜勤手当込みでこの月給か~」みたいに、条件をよく見ないと損することもあります。
面接や見学の時に、聞いておくと安心です。
■ 最後に:夜勤は、向いてる人には悪くない
夜勤は確かにハード。体力も精神力も使います。
でも、自分のペースで働けるところ、収入アップにつながるところ、そして静かな夜の中で入居者さんに寄り添う時間があるところ――
それは日勤とはまた違ったやりがいです。
「夜勤=つらい」と決めつけずに、もし機会があれば一度チャレンジしてみるのもアリかもしれません。
実際、私も最初は不安でしたが、やってみたら「これはこれでアリ」だと思えました。
無理せず、でも前向きに。
自分らしく働ける夜勤ライフを見つけていきたいですね。